実は、ここが「和音式」の一番のメリットだと思っています。

最近は、毎日習い事をしていたり、

ピアノは家にないけれど教養に・・・と習いに来てくれる子も多くいます。

そんな子供たちを前に自然と、

”おうちでの練習に頼らない新しいピアノレッスン体系”を確立しなくては!

と、感じるようになっていました。

「和音式」ピアノ教本は

『Ⅰ.和音編』で弾けるようになった30曲が、

『Ⅱ.伴奏編』『Ⅲ.移調編』でも登場します。

つまり、シリーズを通して30曲が3回繰り返されるのですが、

実はこれ、脳科学でいう“潜在意識(長期記憶)”を活用した

最も効率的で確実な学習方法なのです。

そして、「和音式」ピアノ教本に、

この”潜在意識”を活用したレッスン方法を併用することで、

おうちでの練習に左右されずレッスンを進め、上達してゆくことが可能になりました。

 

​―潜在意識とは―

 

この”潜在意識”を活用した学習方法の一つに、”九九”があります。

九九を覚えるとき、意味を理解する前に

「いんいちがいち、いんにがに・・・」という呪文のような言葉を

とにかく、何度も何度も唱えて覚えますよね。

それが言えるようにさえなれば、「しろく?」という問いにも、

口をついたように「にじゅうし」と言葉が出てくるようになり、

​「いんいちがいち」は「1×1=1」であると数字に落とし込めば

「8×8」というような計算問題にも「はっぱろくじゅうし(=64)」と、

反射的に、確実な答えが出せるようになります。

九九が意味のない呪文をスラスラ言えるようになることから始まり、

数字に落とし込む過程を経て、

実践的な計算問題へとつながってゆくように、

”潜在意識”にまで落とし込まれたことは、

​スムーズに応用・発展させることができる、という特徴を持っています。

 

 

つまり、『Ⅰ.和音編』の30曲がそのまま

『Ⅱ.伴奏編』『Ⅲ.移調編』で発展してく形をとっている「和音式」ピアノ教本は、

 

『Ⅰ.和音編』を徹底的に“潜在意識(長期記憶)”に落とし込むことで、

『Ⅱ.伴奏編』『Ⅲ.移調編』をつまづかずに進んでいくことができるのです。

では、『Ⅰ.和音編』を潜在意識に落とし込むには?

これを叶えるの九九と同じで、“反復”です!

ピアノのレッスンというと、

マル(合格)になったら次の曲、マルになったら次の曲…

と進んでいくのが主流ですが、

 

脳科学では、

「7回以上繰り返したことが潜在意識に落とし込まれる」

といわれています。

ですから「和音式」は、

マルがついてから最低でも、7回以上は反復するようにします。

(※”九九のようにスラスラ弾けること”が重要なので、

7回弾いたら完成、など回数で決められるわけではありません)

そして、この作業をレッスンの中で取り組んであげることで

ピアノのおけいこでは必須になっている

”生徒さんのおうちでの練習”

これに左右されることなく、レッスンを進めることができ、

生徒さんが確実に上達できるのです!

 

​「和音式」レッスン例

​完成度の指標は、テンポ!

 

レッスン例はいかがでしたでしょうか。

大抵、マルがもらえたという段階では、“顕在意識/短期記憶”くらいなので、

上にあげたレッスン例のようなやり方で、

マルがついた曲を、どんどんどんどん“潜在意識/長期記憶”まで

落とし込んでいきましょう。

 

もちろん教本が進んでいくと、毎回のレッスンで全部を反復するのは難しいですから、

九九の1の段はすぐに覚えられ、

8の段は何度も何度も繰り返しが必要だったように、

難しかった曲ほど、重点的に反復をたくさんしてあげてもらいたいと思います。

 

ここでひとつの指標になるのが、“テンポ”です。

 

九九でも、得意な段ほど早口で言えますよね。

そのように“潜在意識”まで落とし込まれたことは、

「思考」をはさまないので、スラスラよどみなくできるのです。

 

なので、マルがついてからの反復の際にはメトロノームを使って、

“先週は♩=60で弾けたから、今日は♩=70にチャレンジしよう!”

など、数字で完成度を見ていくのもおすすめです。

 

特に男の子は数字で上達を示してあげると、やる気がわくことが多いようです。

ゲーム感覚で、たのしく反復してみてくださいね♪

 

反復は、生徒も先生もハッピーになる

褒められタイム!

また、”反復”というと、つまらない作業的なイメージをもたれるかもしれませんが、

みんな意外と、喜んで弾いてくれます。

なぜなら、マルがついた“弾ける曲”を先生の前で披露するわけですから

実はこれ、生徒さんが“ほめられる”をたくさん経験できる

ハッピータイムなのですね!

 

子どもたちは“できる!”を披露することがだいすきです。

そこに先生やお母さんからの誉め言葉があれば、

かわいらしい得意げな表情がこぼれます!

 

レッスンに乗り気じゃない日も、

最初にマルがついた弾ける曲をいっぱい披露してもらえば、

すっかり表情も変わり、

自信をもって新しい曲にも取り組んでくれることもありますよ!

 

先生にとっても、

できるようになったことを一緒に分かち合える時間があるというのは、

心に余裕を生み出してくれます。

 

生徒さんの気持ちを大事にできる「和音式」

 

“この曲に取り組み始めて、もう3回目のレッスンなのに、

まだ弾けていないなぁ・・・“

 

こんな時、生徒さんも飽きが来ているような表情だと、

マルをあげてしまいたいような。でも、これでマルをあげていいのかな、と

先生の心に葛藤が生まれることってありますよね。

 

「和音式」は、先へ進んでも、

“マルがついた曲をその後のレッスンの中でも弾き続け反復する”

 

というレッスン方法ですから、

実はこんなとき、甘めにマルをあげてしまっても、全く大丈夫なのです!

 

ぜひ“マルがほしそう”だったり、“先へ進みたそう”であれば、

生徒さんの気持ちを優先して、思い切ってマルをつけてしまってください♪

 

反復しているうちに、どんどん上手になりますから!

 

 

※ちなみに予備練習は、曲に取り組みやすくするためのものであり、

曲が弾けるようになれば、できたも同然なので、

こちらはあまり反復にこだわらなくて大丈夫です。